家具でゾーニング
ゾーニングと聞いて解りますか。像が走っているわけではありません(冗談!)
ゾーンは分かりますよね。LDK一体型だと、ダイニングゾーンとかキッチンゾーン、リビングゾーンとか言います。
ゾーンは「区画線」と言えば解り易いですかね。
見える区画線は「壁」です。部屋の仕切りも「ゾーン分けしている」と言えます。
「子供のゾーン」とか「大人のゾーン」なんていう感じですね。
これは、子供部屋、寝室、書斎、家事室などですね。
壁があっても、まとめてゾーンと呼ぶことがあります。それが「水廻りゾーン」などです。
いろいろなゾーンがありますが「ゾーンて何?」と思われる方もいらっしゃるかと思います。ちょっと解りにくいですよね。
ゾーンは動線や機能としてまとめることによって、メリットがある場合に便宜上、使われる言葉です。
解り易いのは「水廻りゾーン」です。トイレ、洗面、浴室をまとめていうことが多いです。キッチンなども一緒に加えるケースもあります。
ここには、何があるかというと「水の配管」や「お湯の配管」「排水の配管」などがあります。「水に係わる設備」があるということです。
それをまとめて配置することによって、動線のロスが少なくなったり、工事のロスが少なくなったりするので、メリットが生まれます。そのまとめるメリットも含めて便宜上「ゾーン」という言い方をしています。
後、「まとめて考えると考え易いもの」にも使います。上記のキッチンゾーンやダイニングゾーンを「食事ゾーン」と呼ぶことなどがあります。
隣り合わせて考えるとメリットがある場合です。
また、LDK一体型だと「リビングは何処まで」というような話もでます。
「大体、この辺までがリビングゾーンだ」という感覚的な話にも出てきます。
こちらは「暗黙の区画線」ですね。
「ゾーン」は便宜上、まとめた区画線ということが言えます。リビングゾーンというまとめ方もありますし、団らんゾーンというまとめ方もあります。
そのゾーンを区画して考えることを「ゾーニング」と言います。考え方の進行形ですね。
大人ゾーンはこの辺で、子供ゾーンはこの辺、水廻りゾーンはここで、食事ゾーンはこっちなどと考えることをゾーニングと言います。
そして、ゾーニングをした区画線を「家具」で明確にしようというのが、今日のお話です。前置きがちょっと長過ぎましたね。
上記の「暗黙の区画線」をもう少し解りやすくする方法として家具を置くという感じです。
簡単な話は、子供部屋を2つにする場合です。洋服タンスを部屋の真中に置けば、右のゾーンと左のゾーンが出来上がってしまいます。各々が子供個人のゾーンとなります。
LDKでも使えます。リビングとダイニングの間に、両方から透けて見える飾り棚を置くことでリビングゾーンとダイニングゾーンの出来上がりです。
区画線を意識しながら別の空間とすることが可能です。邪魔な場合もありますけどね。
ゾーニングはソファーや観葉植物でも出来ます。ラグマットなどでもゾーンを感じることは出来るでしょう。段差などで意識させることも可能です。
自分の生活にメリハリを付けるために、ゾーニングを考えて設計することも重要な場合があります。動線を考える時にもゾーニングを考えたりします。
ゾーニング、「まとめて考えること」も考慮してみてください。
●これから家を新築する方へ
広い部屋を家具でゾーニングした場合は天井が広くつながったままなので、部屋が大きく感じます。音の問題がない場合は、家具だけのゾーニングもメリットが高いです。生活スタイルが変わったり、家族構成が変わった場合などにも対応しやすくなります。広い部屋だけ造るのも一つの考え方です。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは見えない区画線によるゾーニングです。単純に部屋が広く感じます。家具は置いてしまうと邪魔になるケースもあります。良くご検討下さい。
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